2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第九十八夜 クライヌリッシュ12年

”全てハーフショットで三杯、組み立てはお任せします” こんな注文をしてみました。お勧めのを聞いて其処から自分で一つづつ選んで行くのも良いけれども、バーテンダーさん各々の感性やノウハウを楽しみたければ良い方法です。ポイントはハーフショットという…

第百夜 ラガブーリン ダブルマチュアド

”三杯目はご希望のアイラで” 少し説明すると、ハーフショット三杯シリーズの最後はアイラ島にして欲しいとお願いをしていました。ウィスキー好きの終着駅とも言われるラガブーリン。強力なピート香と甘みを含んだ飲み口が特徴です。しかし、ボトルを見たとき…

第九十九夜 アラン1996ソーテルヌフィニッシュ

二杯目は甘口を、という一言と共にテイスティンググラスには艶やかな琥珀色。メドウサイドブレンディングというボトラーから。 アラン蒸留所の原酒をまずはアメリカンオークの樽で、続いてフランスの激甘貴腐ワイン、ソーテルヌワインの樽で熟成させている。…

第九十七夜 グレンフィディック12年

ウィスキーと塩味について。少し前、知る人ぞ知る”池袋の侍”が幾つかのウィスキーが持つ塩飴のような味わいについて教えてくれたことがあった。確かクライネリッシュだったと思うが、煙たく甘いウィスキーばかり好んでいた私にはとても新鮮に感じられた。現…

第九十六夜 山崎シェリーカスク

山崎蒸留所という蒸留所があって、そこにはシェリー樽で熟成された原酒もあればパンチョン、ミズナラ、バーボンなどの樽で熟成された原酒もある。それらを組み合わせてこれだという味にしたのが山崎12年や18年という商品になります。しかし組み合わせる…

第九十五夜 ハイランドパーク18年

ハイランドパーク18年。 シェリー樽熟成の原酒が主なので色はこってりとした茶色。 しかし、だからといってシェリーが前面にでる味わいを想像すると少し驚くと思う。まずは、ぼんやりとしてピートの風味と乾いた土。 それに少し甘さを挟んで、桃やマスカッ…

第九十四夜 モルト&ショコラ再び

シングルモルトとチョコレートの組み合わせが強烈にプッシュされ始めたのは、確か去年だった気がする。去年もそう書いたが難しいにせよ、実際大変結構な組み合わせだと思う。苦味と甘み、時に混ざり合い時に引き立て合う、本当に素晴らしい相性だ。文句の一…

第九十三夜 カティサーク

イカの塩辛が好きだ。 ワタの濃厚な風味と旨みの利いた塩味。これで酒がすすむと言わないで何でそういえよう、と思っている。外人に見せるとドン引きされる料理だし、冷静に考えると結構残酷な料理方法ではあるけど、そうしたモラル上の問題を全て帳消しにす…

第九十二夜 サントリー 膳

サントリーのウィスキーに膳というのがある。 というか正確には、あった。軽く薄い甘さに辛口の舌触り、潔い余韻。 和食にあう”和イスキー”として宣伝されていたのもまだ記憶に新しいが2010年を以って廃止となってしまったらしい。我が家にはまだ大瓶が一本…

第九十一夜 サントリー 角瓶

本当に稀なことだが、仕事が自宅のある浦和付近。 全ての予定を終えたのが五時くらいだから、まあ一杯という流れにはなりますね。力という某サッカーチームのサポーターが集うことで有名なお店で一杯。焼き鳥やらモツ煮こみを食べながら。ウィスキーはハイボ…

第九十夜 ラフロイグ10年

帰り道にいつの間にかできていた居酒屋。 たいして期待せずに暖簾をくぐり、椅子に腰を下ろす。あの時、お通しに何かを期待していただろうか。 真鰈の揚げ浸しがでてきた時は正直驚いた。しかも、揚げたてで衣がさくさくとしている。 鰈は酒のつまみにするに…