第二十夜 ブルイックラディ バルデスピノカスク

週末までの遥かな道のりにめまいを覚えつつも、
八重洲を目指し歩きます。

今日はブルイックラディですが、少し普通のやつとは毛色が違うもののようです。
キングズバリー社のボトリングで、バルデスピノ社のシェリー樽を使って熟成させているとか。
バルデスピノとは知る人ぞ知るシェリーの老舗メーカーだそうで、その門外不出の樽がなんと、、そんな感じで宣伝されてました。

香りは、巨峰のような濃厚系葡萄の風格。
その中にブランデーのようなはなやかさ。
かすかにカラメル、潮っぽさが漂います。良い香りです。

味は一瞬甘いです。スイカ位のさっぱりした口当たりの甘さを感じます。
ただそれは本当に一瞬のことで、あとはじわっとドライな感じが舌に乗っかってきます。
エスプレッソ珈琲のような強いけど不快とまではいかない苦味がじわじわと口に。

ここですーっと息を吸い込むと潮のかおりが突然鮮明になり、そのあとカラメルの雰囲気が
まじってきます。最初が華やか、どーんと変調してドライという展開が面白かったです。

他にも幾つかのバルデスピノカスクがあるようですので、おいおい試してみようかと思っています。