第二十七夜 BRUICHLADDICH 18y

珍しく嫁さんに付き合ってもらっての八重洲です。
製菓用のラム酒を物色してもらって、その間こそこそと一杯。

先日のウィスキーマガジンライブで印象の良かったブルイックラディを飲んでみました。
ウィスキーマガジンライブのものは赤ワイン樽でのフィニッシュなのですが、今回のこれはトロッケンベーレアウスレーゼという貴腐ワインの樽を使ったフィニッシュなんだそうです。その雰囲気の違いも興味深いところです。

最初はライムとマスカット。ワインといえばそうも思えるかもしれません。
素敵なボトルの色合いとあいまって飲みやすいのかなあという感触ですが、既にピートの香ばしい感じが下地としてあるようです。

舌の上に載せるとその下地の部分ががつんと前面にでてきます。口いっぱいに広がるピートと苦味。
なかなかインパクトの強い風味です。このがつんとしたピート香が鼻の奥までジンジンくるんですが、
先ほど感じたライムも後味として残るので、ピートの香ばしさと不思議な調和。力強さと爽やかさを同時に楽しめます。

甘みはゆっくりと感じる間もなく、この香りの迫力に押し切られた印象でした。

確かに美味しいけれど、多少加水したほうがよかったかもしれません。あるいはこれくらいの爽やかさと風味の強さであればソーダ割りなどにしてもいいのかも。

美味しかったですが。