第九夜 PORT ELLEN 1982 Berry’s own selection

さて大雪の警報などあってか、八重洲のサラリーマンの方々はいち早く我が家へという感じ。そこを一人逆行してまたローズ通りに向かう私です。

本日はポートエレン。実はこの蒸留所は1983年に稼動を停止しています。この82年でも最後の方の蒸留。勢い値段が張ります。

そういえば、これは私の誕生年ウィスキー。

さて香りはというと、かなり燻製っぽい感じです。
かすかに林檎を感じるのですが、コンマ2秒後には
煙たさで忘れます。これが結構気持ちい良いんですが。

舌先では不思議と甘い感覚。砂糖というより蜂蜜でしょうか。そんで、その後に怒涛の旨み。
色々考えましたが香りと一緒に表現するとすれば、一番近いのは”鮭とば”でしょうか。

なかなか好きな味。
とはいえ、かなり後に残る風味。このまま帰ったら絶対嫁さんにばれます。

実はポートエレンにはオフィシャルのボトルがありません。樽を買ってつめて売るボトラーと呼ばれる業者からの発売が主なようです。

このボトルを詰めているのは創業300年の超老舗ベリー&ルディ社で、ビンテージワインの販売もやっているそうです。なんかHPみたら丸の内の国際ビルの二階にセレブ感漂う店舗を構えているみたいです。


雪の中、”鮭とば”の余韻を胸に帰ったんですが
湿って冷たい空気になかなか良くあいます。

昔身近だった冬の日本海をおもいだしながら歩いていました。

ウィスキーの場合、外気とのマリアージュがかなり重要な気がします。