第八十三夜 アイリーク

”アイラの人”という意味の言葉らしいです。
アイラ島の”どこか”の蒸留所のウィスキーらしいが、
それが”どこか”は公開されていません。
それをああでもない、こうでもないと議論するのもまた一興。

土台に揺るぎないピート。まさにアイラ島のウィスキー。
そしてじゅわりと舌にくる甘さがあります。
これで、この重厚な味わいで一本二千円台。
コストパフォーマンス良。

寝苦しい夏の夜。
さっぱりしたのを飲むのもひとつですが、
逆にこういう濃厚な個性の香りを空気に被せてみるのも
またいいものです。熱帯夜に薫る土の感じ。