第七十八夜 ハニースモーク ウィームズモルト
ウィスキーマガジンライブにて、ウィームズ社のブースで貰った。
中身は機密だそうだが、ブースの人はおそらくカリラを使っていると推測していた。確かにこざっぱりした煙たさはカリラのイメージだ。
当日の我が家、夕食はカキフライ。アイラモルトを使ったウィスキーとカキ、合わないはずはないと喜び勇んで試してみた。が、意外にいまいち。カキの濃厚な磯の香りに、このボトルの上品な煙たさは力負けしてしまう。さらりと舌に残る甘さもカキの存在感を前に霞む。
そこで、副菜の大学芋と。この相性の方が良かった。揚げたばかりでまだカリカリの薩摩芋。
ホクホクした食感と総量の大きな甘い風味。そこに上品な煙たさが漂う。これ、幸せ。ウィスキーのさらりとした甘さも活きている。薩摩芋の甘さは他の甘さを活かす懐の深さがあると思う。
自宅で普通に頂くご飯に合わせて、それらをより美味しく頂くにはどんなボトルがよいか。日常に在って、そこでこだわって。そんな酒好きに、私は成りたい。